カテゴリ:不動産コラム / 更新日付:2023/01/26 18:00 / 投稿日付:2023/01/26 18:00
☆あなたはいくらまで借りられる?住宅ローン借入の目安を知ろう
住宅を購入する際に気になることの一つが住宅ローンについて。「一体私たちはどれぐらいの金額なら住宅ローンを借りられるだろう。」という疑問です。
購入したい物件の予算が高く、思ったほど借入できず物件購入をあきらめたとか、毎月の支払いが大変で返済が滞ってしまい、泣く泣く売却することになってしまった。というような事態に陥らないように、あらかじめ「いくらまでなら借り入れができて、余裕をもって返済していけるか」という目安を知っておくことが大切です。
今回はこの「私たちはどれくらいまでなら住宅ローンを借りられるか」という疑問について
・銀行はいくらまで貸してくれる?
・年収別住宅ローンの借入れの目安
・いくらまでなら余裕をもって返済できるか?
という3点から最善の住宅ローン借入予算を探っていきたいと思います。
■銀行はいくらまで貸してくれる?
この疑問を解決するためにまずは知っておきたいワードがあります。
それは「返済比率」です。
返済比率とは、年収のうち何パーセントを住宅ローンの返済に充てるかという審査の指標のことです。
返済比率=返済額÷収入×100
で計算することができます。
注意点が2つあり、
・収入とは税引き前の収入(額面)のこと
・返済額とは審査金利は3パーセントから3.5%で計算されることが多いこと
審査金利とは、今後金利が上昇した時でもちゃんと返済できるかということで実際の借入金利より高めに設定されます。
例えば
年収480万円の方が住宅ローンを3,000万円借入れ、収入が毎月40万円、ローン返済額12万円とすると返済比率は30パーセントとなります。
そして返済比率は、数値が低いと住宅ローン審査が通りやすく、数値が高いと審査に引っ掛かりやすくなります。
この返済比率が高いのか低いのかの目安は
比率が35パーセント以下であれば低比率となり借り入れも返済も問題ないでしょう、という青信号レベル
35パーセント~40パーセントの間だともしかしたら厳しいかも、という黄色信号レベル。
そして40パーセント以上だと高比率となり借入れは難しく審査は通らないだろう、という赤信号レベルと言われます。
つまり、銀行はいくらまでなら住宅ローンを貸してくれるか、については返済比率が35パーセント以下になる金額がおおよその目安の一つとなります。
■年収別住宅ローンの借入額の目安
上記の返済比率3つのレベルを踏まえて年収別に、年収300万円、400万円、500万円、600万円、1,000万円と、それぞれの方の借入額の目安の一例を見てみましょう。
・例えば年収300万円の方だと借入額の目安の青信号レベルは0円~2,000万円ほど、黄色信号レベルは~2,500万円ほどとなります。
・年収400万円の方だと青信号レベルは0円~2,900万円、黄色信号レベルだと~3,500万円ほどとなります。
・年収500万円の方だと青信号レベルは0~3,600万円、黄色信号レベルだと~4,100万円ほどとなります。
・年収600万円の方だと青信号レベルは~4,300万円、黄色信号レベルだと~5,000万円ほどとなります。
・年収1,000万円の方だと借入額の目安の青信号レベルは0円~7,300万円、黄色信号レベルは~8,300万円ほどとなります。
そして、年収に対しての住宅ローンの借入額のことを年収倍率と言いますが、おおむねこの青黄赤信号レベルと年収倍率は比例していると言われます。
住宅ローンの審査が通りやすい青信号レベルの金額は年収の7倍以下と言われますので、例えば年収500万円の方であれば、7倍の3,500万円以下の住宅ローンの借入であれば審査に通りやすい、というようになります。また年収倍率が7~8倍を超えると、黄色信号レベルとなり借入れは難しいかも、という判断ができます。
つまり年収の7倍以下の借入金額であれば住宅ローン審査は通りやすい、と思っていただければ非常に計算が楽になりますので、あくまで一つの目安としてご認識いただければ、と思います。
■いくらまでなら余裕をもって家計から返済できる?
銀行が貸してくれる金額とゆとりを持って返済できる金額はイコールではないことも多く、実際は住宅ローンを借入れる前に各々の家庭で、家計の中でどれくらいの金額であれば返済ができるのかをシミュレーションしてみることが大切です。
今回は簡易的に2ステップで解説します!
ステップ1 月々の月収から税金・住宅関連の費用を引く
毎月の給与からまずは税金を控除して、そこから月々の住宅関連費用(ローン返済額、固定資産税、火災保険料等)を差引きます。
ステップ2 その手残り額で余裕ある生活ができるかをチェックする
ステップ1で差引いて残った手取額から教育費食費保険代やお小遣い等諸々の生活費を差引いたうえで生活がまかなえていくか、をチェックすることが一つのポイントとなります。
上記ステップの結果、もし生活が厳しくなってしまうようであれば、収入を増やす工夫や支出を減らす工夫、また購入希望物件の予算を変更する等、月々の住宅ローン返済をしても余裕ある生活ができるようあらかじめ計画的に準備していきましょう。
☆今日のまとめ☆
いかがでしたか?
「銀行はいくらまで住宅ローンを貸してくれるのか」については年収の7倍以下の金額が借入額の目安の一つとなります。
そして余裕ある返済計画が立てられるように、借入れる前には家計シミュレーションを行うことが大切です。建築メーカーや不動産屋さん相談すれば無料で行ってくれるところもあります。まずは相談してみましょう。
返済が厳しくなりそうなシミュレーションになるようであれば、収入を増やす工夫や支出を減らす工夫、また購入物件の変更や、購入のタイミングをずらすなど、一生に一度の買い物を上手に購入しましょう。