カテゴリ:不動産コラム / 更新日付:2022/12/30 12:34 / 投稿日付:2022/12/30 12:34
☆不動産売却の相場は自分の力だけで調べられる?
不動産を所有している方なら「自分の不動産の売却相場はいくらか」「人に知られず売却相場を知ることはできるか」と考えたことはございませんでしょうか。
不動産売却には売却の検討にあたり「相場価格」を事前に把握しておくことが大切です。
今回は不動産業者に頼らず自分の力だけで相場価格を知ることができるか見ていきましょう。
■相場価格は自分の力だけで知ることはできる
多くの不動産所有者の方は売却を検討するときに不動産業者に依頼をして売却の相場価格を調べることが多いです。
しかし不動産は不動産業者に頼らず、自分の力だけで調べることもできます。
以下にその方法を4つ上げましたので参考として確認しましょう。
・固定資産税納税通知書から調べる
不動産の所有者は年に1回5月から6月頃に「固定資産税納税通知書」(別名:課税明細書)
が市町村より送られると思います。
その通知書の中には支払うべき「固定資産税額」および「都市計画税額」が記載されています。
そのほかにもなぜその税額になったのかという根拠になる「固定資産税評価額」が記載されております。その「固定資産税評価額」に1.14をかけてみてください。こうして算出された金額が売却相場となります。但し、不動産の売却相場は税額や取引相場等、総合的に判断して決めることが多いので、実はもっと金額が上がったり、逆に下がったりする可能性は十分あります。100%妄信せず参考として考えましょう。
・路線価から調べる
多くの不動産業者が不動産の売却価格を算出する際も用いることが多い指標の一つがこの路線価。路線価は、路線(道路)に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの(千円単位で表示されます)のことであり、路線価が定められている地域の土地等を評価する場合に用います。路線価が定められていない地域についてはその市町村の「評価倍率表」をご覧ください。
仮にあなたが500㎡の土地を持っていることにしましょう。
サイトで確認したあなたの土地の近くの金額が10万円でした。
500(㎡)×10万円=5,000万円が「路線価価格」となり、
その路線価価格を1.25倍すると売却相場を算出できます。
つまり今回の例では 5,000万円×1.25=6,250万円 が売却相場となります。
路線価は1年に一回7月頃更新されます。
令和4年度の路線価は下記にて確認してみましょう。
・公示価格から調べる
公示価格という指標を使って売却相場を知ることができます。
公示価格とは正式には「地価公示価格」といい、毎年1月1日時点での1㎡あたりの」正常な価格を判定して3月に公示されています。
土地の適正な価格形成に寄与することを目標とし、一般的な土地取引の指標にもなっております。不動産業者はこの指標も価格算出の際に重視しており、精度の高い売却価格の算出方法の一つともいえます。
但し、公示価格はすべての地域で公示されているわけではないため、県庁所在地であれば大抵の地域は公示価格が存在しますが、場合によっては正確性に欠けた数字になってしまいます。
・近隣の売買事例や売買価格から調べる
インターネットの不動産ポータルサイトを参考にあなたの土地の広さや場所に近い物件が売りに出ているか確認してみましょう。あなたの所有している不動産の条件に近い物件の販売価格がそのまま参考になるでしょう。
但し、あなたの不動産に近い物件の判断が難しかったり、そもそも近隣で売り物件が出ていない場合もあります。その際は上記の路線価や公示価格から判断しましょう。
☆今日のまとめ☆
不動産業者に頼らず、自分の力だけで自分の不動産の売却価格を調べることは可能です。
しかし、実際の売却価格は需要(不動産を購入したい人)と供給(不動産を売却したい人)のバランスを加味し、過去の近隣の取引事例等さまざまな指標を総合的に判断して算出します。
上記に紹介した算出方法はあくまで参考と考え、一度は不動産業者に査定の依頼をしてみるのがよいでしょう。無料で査定を行っている業者もありますので、周りからのさまざまな意見を取り入れて価格を決めていくようにしましょう。